EBUG - テンプレ/河豚板

河豚板について  

OpenBSDとは?  

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OpenBSDは、FreeBSDやNetBSDなどと同じく、フリーに入手・利用できるBSD Unix 系のオペレーティング・システムです。

OpenBSDは、高いセキュリティを念頭に置いて設計・実装が行われており、セキュリティ上 の問題がないかどうか、常にソースコードのチェックが行われています。
OpenBSDで使用されているソフトウェアにセキュリティホールが発見さ れた場合も、迅速に対応がなされています。

また、セキュリティ向上のために新たにソフトウェアが開発される場合もあり、 それらの成果物には、OpenBSD以外の システムでも広く使われているものもあります。 例えば、安全な通信を行うためのツールOpenSSHや、 ネットワーク上の通信を制御するためのPF (Packet Filter)などがよく知られています。

OpenBSDの公式サイトは、http://www.openbsd.org/ja/ です。 こちらから詳しい情報を得ることができます。

LiveCDとは?  

LiveCDとは、CD-ROM一枚で気軽に使えるシステムです。

パソコンをCD-ROMから立ち上げる設定にし、LiveCDを起動すると、 パソコン内蔵のハードディスクを使うことなく、CD-ROMから必要な 全てのソフトを呼び出し起動します。いわゆるインストール作業は必要ありません。

このLiveCDは様々な種類のものが多く出回っており、最近ではLinuxや*BSDなどの フリーなOSの多くがLiveCDを提供しています。

また、最近はCD-ROMの替りにUSBメモリから起動して使用できるものも 作成されており、そのようなシステムは LiveUSB などと呼ばれています。

河豚板の特徴  

河豚板は、OpenBSDをベースに作成されたLiveCD/LiveUSBです。
河豚板の開発と保守は全て川俣吉広 (kaw@on.rim.or.jp) により行われており、 EBUG (Echigo BSD Users Group)により、配布サポート等が行われています。

OpenBSDは日本国内での普及状況を見ると、正直それほどメジャーとは言えませんが、 河豚板を使うことで、 OpenBSDを気軽に体験することができます。

河豚板には、以下のような特徴があります;

ハードディスクインストールに近い環境を実現
河豚板はできる限り通常のハードディスクへのインストールと同じ環境になるように設定されています。 ログイン後の各種操作・設定などは通常の手順でハードディスクにインストールしたOpenBSDと ほとんど変わりありません。
また、CD-ROMから呼び出されたファイルも、ユーザが自由に変更できるように工夫されています。
作業環境を持ち運び可能に
このLiveCDでユーザが作成・編集したファイルは、 USBフラッシュメモリ又はフロッピーディスクに保存し、次回起動時に読み込ませることができます。 これにより、作業環境を手軽に持ち運び、他所のPC上でも同じ環境で作業を継続するような 使いかたもできます。
ロースペックマシンでも動作
Xウィンドウシステムを使わない状態では、実装メ モリ量32メガバイト程度から起動します。
追加ソフトの利用
OpenBSDシステムに備わっているpkg_addコマンドやportsシステムを用いてソフトを追加することが可能です。 追加したソフトはUSBフラッシュに保存すれば、次回起動時以降も使い続けられます。
日本語対応
カーネルのタイムゾーンを日本標準時に設定してあります。
各種日本語対応アプリケーションが同梱され、日本語が使用可能なように設定済みです。
LiveUSBも提供
USBブート可能なPCで利用できるUSBメモリ版もあり、 LiveCDとほとんど同じ操作方法で使用できます。

河豚板を使うには?  

河豚板の公式サイトは、 http://kaw.ath.cx/openbsd/?LiveCD です、 まずそちらをご覧下さい。 使用するための手順は大まかに以下のようになります;

  1. ダウンロードサイトより圧縮イメージファイルを取得
  2. 圧縮されたイメージファイルを展開
  3. イメージファイルをCD-ROMあるいはUSBメモリに書き込み
  4. 出来上がったCD-ROMまたはUSBを使用してコンピュータを起動

公式ページ http://kaw.ath.cx/openbsd/?LiveCD にある メニューより「LiveCDの歩き方」に進むと使用手順の詳細を読むことができます。

同梱ソフト一覧  

河豚板にはOpenBSD本体に加えて、各種ソフトが追加されております。
これらを用いてメールの送受信、ウェブブラウズやチャット、あるいは動画や音声の再生などが行え、 パーソナルユースに適した環境が構築されています。

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インストール済みのソフトは以下の通りです;

  • オペレーティングシステム
    OpenBSD 4.4
  • ネットワーク
    fetchmail(メールの受信), procmail(メール自動処理), w3m(ウェブブラウザ), rdesktop(Windowsリモートデスクトップ接続), rsync(ファイルの同期), Mew(メール), Riece(IRC (チャット)), Emacs-w3m(Emacsエディタからウェブ閲覧), Transmission(BitTorrentクライアント), DeleGate(プロキシ), curl(ダウンローダ)
  • メディア
    xv(画像ビューワ), mplayer, mencoder(動画・音声ビューワ、エンコーダ), cdparanoia(音楽CDのリッピング), lame(WAV -> MP3エンコーダ), faad(AAC -> WAVデコーダ),
  • 日本語
    kterm(日本語ターミナル), jless(日本語対応lessページャ), nkf(漢字コード変換), freefonts, ja-fonts-funet, ja-fonts-gnu(各種日本語フォント), Navi2ch(2ちゃんねるブラウザ), Migemo(日本語の直接検索)
  • その他
    bash(シェル), bzip2,zip/unzip(ファイル圧縮・展開), screen(テキストスクリーンマネージャ), Ruby(オブジェクト指向スクリプト言語), Gauche(Scheme言語インタプリタ), Emacs 22(テキストエディタ), rlwrap(行入力支援ツール)
2008-12-23 (火) 17:19:19 (5600日前) に更新
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